2021年11月にフルモデルチェンジ、2024年2月末に年次改良が実施されたLEXUS NXの魅力、グレードの選び方、乗り出し価格までわかりやすく解説していきます。
レクサスNXとは
トヨタ自動車株式会社より引用
レクサスの新世代のデザイン言語が採用された、NXは日本だけではなくグローバルで人気のモデルとなっています。NXの車名は『Nimble Crossover(俊敏なクロスオーバー)』に由来しており、その名の通りNXはプレミアムブランドの所有欲と走る楽しみを両立したSUVです。
RAV4やハリアーで採用されている評価の高いTNGA-Kプラットフォームに、補強ブレースやレクサス独自の溶接などでボディ剛性を強化しており、ハンドルを握ると上質な乗り心地とアクセルを踏み込みたくなる加速感が特徴です。
今回のレクサスNXは多様なユーザーのニーズに応えるために、プラグインハイブリッドのNX 450h+、新世代のハイブリッドが搭載されたNX 350h、2.4Lの力強いターボと4WDが採用されたNX350、2.5Lの自然吸気レギュラーガソリン使用のNX250の4つのパワートレインが採用されています。
今回は魅力たっぷりのNXの選び方についてわかりやすく解説していきます。
レクサスNXはこんな方におすすめ
現在、メルセデスやBMW、アウディなど様々なプレミアムブランドがSUVに参入してきている中で、レクサスNXはどのような方におすすめなのでしょうか。以下のような条件に当てはまる方は、レクサスのNXを購入リストのトップに追加すると良いでしょう。その理由についてこれから説明していきます。
- 初代のNXモデルを所有している方
- 心豊かな移動の体験を求めている方
- プレミアムブランドのおもてなしを受けたい方
- 新世代レクサスの走りを体験したい方
- コストパフォーマンスの良いプレミアムブランドを求める方
レクサスNXの外装・内装デザイン
レクサスNXの外装デザイン
トヨタ自動車株式会社から引用
トヨタ自動車株式会社より引用
レクサスNXの外装デザインの特徴は『垂直に大きく切り立ったスピンドルグリル』と『一文字で存在感があるテールランプ』、『ボディ剛性を期待させる一体感あるプレスライン』と言えるでしょう。
特に今回は新世代レクサスのデザイン言語が採用された第一弾の車種であり、以前のような奇抜なスピンドルグリルやヘッドライトでブランドを印象に残すようなアプローチは取られておらず、無理のないすっきりとしたデザインに進化しています。
レクサスとひと目で分かる外装デザインは、乗り込む前からレクサスを所有している満足感と、プレミアムで上質な走りを期待させてくれます。
レクサスNXの内装デザイン
トヨタ自動車株式会社から引用
今回のレクサスNXでは、ドライバーとクルマが直感的につながるコクピット思想の『Tazuna Concept(タヅナコンセプト)』が採用されています。
ドライバーを中心としたドライビングポジションと、運転席側よりに表示される14インチのディスプレイ、運転に集中できるヘッドアップディスプレイが用意されており、乗り込んだ瞬間に走りの楽しみを予感させる内装デザインになっています。
さらに、パワーイージーアクセスと呼ばれる、乗車・降車時にシートとステアリングが自動的に後退してくれるので大柄な人でもスムーズな乗り降りができるのも、レクサスNXならではのおもてなし機能といえるでしょう。
最後に、新世代レクサスの内装で特徴的なのはe-ラッチシステムと呼ばれるドアハンドルです。
通常のドアハンドルとは異なり、軽くタッチするだけでドアが開く体験はあなたのドライビング体験をアップデートしてくれます。
また、e-ラッチはブラインドスポットモニターと連携して後方の状況を監視しており、ドアを開けて歩行者や自転車と接触しそうな場合は、開く操作がキャンセルされるという安全思想になっているため、うっかりと加害者になってしまうリスクを下げてくれる点も特徴です。
トヨタ自動車から引用
レクサスNXのサイズ
レクサスNXはTNGA-Kプラットフォームを採用しているため、ホイールベースはトヨタのハリアーやRAV4と同様ですが、全長はハリアー>NX>RAV4、ほに分類されており、走行安定性とサイズのバランスが取れているモデルといえます。具体的なサイズは以下の通りです。
- 全長:4,660mm
- 全幅:1,865mm
- 全高:1,680mm
- ホイールベース:2,690mm
- 重量:1,620kg〜2,020kg
- レクサスNXは複数のパワートレインがあるため、車重が多岐に渡っています。プラグインハイブリッドのNX450h+の場合は、車両重量が2トンを超えており、一部の駐車場では車重制限を超過する可能性がありますので注意が必要です。
レクサスNXのグレード
レクサスNXは大きく3つの軸でグレードが構成されています。
忙しい方向けに、先に結論を書くと以下のような選び方をすると良いでしょう。
- コスパ良く乗りたい方はNX250 version L、スポーツ走行を楽しみたい方はNX350 F
- モーターによる先進的な走りを重視したい方はNX450h+
- 燃費・ドライバビリティ・コストのバランスを重視する人はNX350h
- リセールの観点では、NX350 FまたはNX250 version Lを選んでおくと良いでしょう
具体的なメリット・デメリット、それを踏まえた選び方が気になる人に向けて、詳細の検討軸について説明をしていきます。
レクサスNX250についてはこちらの記事で試乗記も公開していますので、気になる方はチェックしてみてください。
グレードの選び方の軸①『基本モデルと上級モデル(version L、F SPORT)』
画像はNX version L 内装色ヘーゼル トヨタ自動車株式会社から引用
画像はNX 350h F SPORT 内装色ヘーゼル トヨタ自動車株式会社から引用
今後レクサスLBXの登場で変わる可能性がありますが、レクサスの全般的なグレード構成は3つとなっており、標準モデル、パフォーマンスダンパーやサスペンションをチューニングしたF SPORT、乗り心地や上質感を重視したversion Lとなっています。
NX version Lは三眼フルLEDヘッドライトと全後席シートヒーター+後席電動格納が標準装備されており、乗り心地の良い設定になっていることが特徴です。乗り心地の良さと同じ仕様に揃えたF SPORTと比べて30〜50万円ほどお買い得になっているため、同乗者の多い方やコストパフォーマンスを重視したい方におすすめのパッケージです。
一方でNX F SPORTは上記がオプション設定となっていますが、メッシュ構造でスポーティーなスピンドルグリルなどの専用エクステリアとパフォーマンスダンパーとNAVI・AI-AVS機能がついており、高速域やカーブでの走行安定性が高く走りにこだわる方におすすめのパッケージです。
※パフォーマンスダンパー:車両に振動特性に応じてカスタマイズされた、不快な微振動を抑えるヤマハ製ボディダンパーで乗り心地の改善を発揮します
※NAVI・AI-AVS:ナビデータをもとに、カーブなどでサスペンションの減衰力を最適化するため、走行安定性や乗り心地の改善に効果を発揮します
グレード | 主な特徴 |
---|---|
NX 標準グレード | ・9.8インチディスプレイ ・単眼LEDヘッドライト ・18インチアルミホイール ・ヘッドアップディスプレイ非搭載 ・パワーイージーアクセスシステム非搭載 |
NX version L (ラグジュアリーモデル) | ・14インチディスプレイ ・三眼フルLEDヘッドライト ・20インチアルミホイール+ランフラットタイヤ ・前後席シートヒーター+後席電動格納 |
NX F SPORT (スポーツモデル) | ・F SPORT専用エクステリア(シルバー塗装など) ・単眼LEDヘッドライト(三眼LEDはオプション) ・20インチアルミホイール+ランフラットタイヤ ・パフォーマンスダンパー+NAVI・AI-AVS |
グレードの選び方の軸②『パワートレイン(ガソリン、ガソリンターボ、HV、PHEV)』
エンジン種別 | 特徴 | スペック |
---|---|---|
NX 250 2.5L 自然吸気 ガソリンエンジン | ・NXで唯一レギュラーガソリン仕様 ・自然吸気と車重の軽さで軽快な走りを実現 | ・出力:148kw/rpm(201馬力) ・トルク:241N・m/rpm ・車両重量:1620kg〜 ・WLTC燃費:13.5〜14.4km/ℓ |
NX 350 F 2.4L ターボ エンジン | ・新開発の2.4lターボエンジンで力強い走りを実現 ・パフォーマンスダンパーやNavi・AI-AVSで高い走行安定性 | ・出力:205kw/rpm(279馬力) ・トルク:430N・m/rpm ・車両重量:1,790kg〜 ・WLTC燃費:11.7km/ℓ |
NX 350h ハイブリッド | ・ハイブリッドによる滑らかで上質な走りを実現 ・TNGAのハイブリッド専用エンジンを搭載しており 走行性能と燃費性能を高い次元で両立 | ・エンジン出力:140kw/rpm(190馬力) ・モータ出力:134kw/rpm(182馬力) ・エンジントルク:243N・m/rpm ・モータートルク:270N・m/rpm ・車両重量:1,730kg〜 ・WLTC燃費:19.9〜22.2km/ℓ |
NX 450h+ プラグインハイブリッド | ・18.1kWhの大容量バッテリーを搭載しており、カタログスペックで80km以上のモータ走行が可能で、電動車の先進性のある走りと静かさを体感できる | ・エンジン出力:136kw/rpm(185馬力) ・フロントモータ出力:134kw/rpm(182馬力) ・リアモーター出力:40kw/rpm(54馬力) ・エンジントルク:228N・m/rpm ・モータートルク:270N・m/rpm ・リアモータートルク:121N・m/rpm ・車両重量:2,020kg〜 ・WLTC燃費:19.6km/ℓ |
レクサスNXは多様なパワートレインを用意しているレクサスの新世代SUVです。今回はNX350 F SPORT新開発の2.4Lターボエンジン、NX450h+のプラグインハイブリッドがレクサスで新設のパワートレインとなります。
2.4LターボエンジンはBMWのMを思わせるようなパワフルな加速が楽しめます。また、NX450h+についてはメーカーカタログで80km以上モーターのみで走行が可能なため、自宅に給電設備がある方にとっては先進的な電動車の走行感を味わえるのでおすすめです。
(住んでいるエリアによっては、申請することで数十万円以上の補助金が戻ってきます)
レクサスブランドを持つトヨタはすでに20年以上、THSと呼ばれるハイブリッドシステムを開発してきたこともあり、今日のハイブリッドシステムは走行性能・環境性能・滑らかさでは世界トップといえますので、バランスの良いモデルが欲しいという方はNX350hグレードをベースに選ぶと良いでしょう。
グレードの選び方の軸③『2WDまたは4WD』
駆動種別 | 特徴 |
---|---|
2WD (NX250、NX350h) | ・重量が軽いので軽快感のある走り |
電子制御スタンバイAWD (NX250 AWD) | ・前後100:0〜50:50までのトルク配分 ・センサーとカメラで低μ路を検知してトルクコントロール ・基本的には必要な時のみ4WDになるので経済的 |
電子制御フルタイムAWD (NX350F) | ・前後75:25〜50:50までのトルク配分 ・センサーとカメラで低μ路を検知してトルクコントロール ・フルタイムで発進時やコーナリングの安定性を向上 |
E-Four (NX350h AWD, NX450h+) | ・前後100:0〜20:80までのトルク配分 ・前輪のハイブリットと後輪のモーターを協調させてトルクコントロール ・環境性能と走行性能のバランス型のAWDモデル |
レクサスNXでは、複数の駆動モデルを用意していることが特徴です。特にAWDはガソリンモデルで2種類、ハイブリッド/PHEVのモデルで1種類の合計3種類も用意されています。
深い雪や凍結路に一番強いのはNX350Fの電子制御フルタイムAWDなので、本格的な雪国エリアにお住まいの方でNXを購入する場合は、NX350Fを選ぶと良いでしょう。
とはいえ、電子制御スタンバイAWDは路面状況のセンサー+カメラでの検知などが加わっており、またE-Fourの制御も第二世代のTHSより格段に制御が進化していますので、スノーレジャーや除雪されている雪国であればどのAWDモデルを選んでも差し支えありません。
レクサスNXの安全装備・先進機能
レクサスのNXはミリ波レーダーと単眼カメラ、ドライバー監視システムを組み合わせたLexus Safety System+と呼ばれる安全装備を採用しています。
また今回のレクサスの目玉は、新設定されたPDA(プロアクティブドライビングアシスト)で、歩行者の飛び出しや右左折・カーブの際のスピードの出し過ぎによるリスクを検知し、自然にハンドルや速度を調整してくれる機能となっています。
トヨタ自動車株式会社から引用
安全装備・先進装備 | 概要 |
---|---|
プリクラッシュセーフティー | ・昼夜の歩行者、自転車、昼間の二輪車を検知し衝突回避を支援 ・交差点の出会い頭や右左折の際の衝突についても回避する機能付き |
フロントクロストラフィックアラート(FCTA) | ・交差点の死角から接近する車両を検知して、ヘッドアップディスプレイやブザーなどで警告 |
レーンディパーチャーアラート (LDA) | ・車線逸脱の可能性がある際に、ヘッドアップディスプレイ、メーター、ステアリングの振動などでユーザーに警告し、ハンドリング操作を支援 |
レーントレーシングアシスト (LTA) | レーダークルーズコントロールの際に、車線中央を走行できるようにステアリングの操作を支持 |
レーンチェンジアシスト (LCA) | ・自動車専用道路で、LTA作動中にウインカーを出すとシステムが周囲の車両を検知しながら自動で車線変更を実行 |
ロードサインアシスト (RSA) | ・速度制限や一時停止などの標識をカメラが検知し、メーター内に表示する機能 |
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き) | ・進化した前方認識範囲で、従来のストップゴーの対応だけではなく、全車の割り込み時やカーブの際の滑らかな速度抑止などを追加。また、ウィンカーと連動した追い越しや車線変更支援も搭載。 |
発信遅れ告知機能 (TMN) | ・信号待ちなどで前の車の発進や青信号の表示に気づかなかった場合、メーターとブザーでお知らせする機能 |
ドライバー異常時対応システム | ・レーンとレーシングアシスト中にドライバーの無操作が継続した場合、ホーンなどで異常を社外に伝えながら減速・停止してくれる機能 |
アダプティブハイビームシステム(AHS) | ・片側11個のLEDを制御し、照射と遮光することで夜間の照射範囲を最適化 ・右左折時に先の状況をわかりやすく照らす、コーナリングランプ付き |
プロアクティブドライビングアシスト(PDA) | ・歩行者や車両、カーブなど走行位置や速度による衝突リスクを検知し、自然な形で減速支援やハンドリングの支援をする機能 ・ウィンカーとアクセルオフで右左折をする際に、システムが自動で滑らかな減速を行い、右左折のリスクを低減 |
【オプション】アドバンスドパーク | ・ハイブリット、PHEVのみのオプションとなりますが自動で駐車を支援してくれる機能で、運転に不慣れな方でも安心して駐車することができます。 ・駐車場での誤発進や衝突リスクを抑える機能もついています。 |
安全装備はあくまでもドライバーの支援を目的としているため、機能には限界がありますので機能に頼った運転はしないようにしましょう。(参考:レクサスSafete System+)
以上のように、レクサスNXでは前モデルよりもセーフティ機能を大幅に進化しており、プロアクティブドライビングアシストなど運転が上手くなったように感じる支援なども多数標準装備されていることが特徴です。
この安全機能・先進機能についてはメルセデス、BMWなどのプレミアム外車ブランドよりも同等かそれ以上の技術となりますので、長距離運転時の疲れを軽減したい方におすすめです。
レクサスNXの走行性能
トヨタ自動車株式会社から引用
レクサスNXはRAV4やハリアーなどでも使われているトヨタ自動車のTNGA-Kプラットフォームを採用・改良しています。
よくレクサスはトヨタのガワを変えただけと揶揄する方もいますが、実際にはプラットフォームのサスペンションの取り付け部やメンバーなどに補強が入っていたり、NXのF SPORTグレードでは車体の不快な微振動を抑えるパフォーマンスダンパーなども追加しています。
(※筆者も車を購入する際にオプション装備があればパフォーマンスダンパーを導入するのですが、これだけでもクルマの走りの上質感が大きく向上します)
Kプラットフォームの共通化によって、通常の自動車メーカーでは実現できない原価でクオリティの高いプラットフォームを作ることができます。原価面で余裕ができれば、車両価格に応じて適切な改善や上質な仕様・走りにお金を回すことができるので、さらに良い車ができるというサイクルになります。
レクサスNXではそれをとても感じることができるので、気になる方は乗り比べをすると体感できるはずです。
トヨタ自動車株式会社から引用
最後に、レクサスNXの隠れた改善点としてはホイールに『ハブボルト締結』を採用していることです。
車の足回りでは、ホイールと本体を接続するハブで構成されています。
ハブボルト締結のメリットとしては『ホイールとハブの圧着面積が大きくなり、従来のナット圧着よりも遊びが少なく駆動力がホイールに伝わること』です。
欧州車のプレミアムブランドではハブボルト締結が採用されており、レクサスも走りの良さにこだわるプレミアムブランドとして舵を切ったと言えるでしょう。
(デメリットとしてはタイヤの取り外しの整備性の手間がかかることなのですが、プレミアムブランドはユーザーが自身でタイヤ交換することは少なくディーラーに任せる方がほとんどです。レクサスとしては自社のディーラーの整備コスト削減よりユーザーの走りの良さを重視している姿勢ともいえます)
レクサスNXのおすすめオプション
レクサスNXを購入するにあたって、おすすめのオプションを紹介します。
安全性・快適性・リセールバリューにも良い影響がでる場合もありますので購入前にチェックしてみてください。
ムーンルーフまたはパノラマルーフ
トヨタ自動車株式会社から引用
レクサスNXはムーンルーフまたはパノラマルーフをメーカーオプションで用意しています。ムーンルーフは全席上部のガラスルーフ、パノラマルーフは前席から後部座席までのガラスルーフです。
車内の明るさ・開放感・換気がしやすいという機能性だけではなく、リセールバリューとしても購入金額同等で評価されるケースが多いため、購入資金に余裕のある方は必須のオプションです。
パノラマルーフは約20万円(装着必須のルーフレール費用込み)、ムーンルーフは約11万円という価格設定です。リセールを重視されるのであればムーンルーフの方が投資対効果は高いといえます。
デジタルインナーミラー
トヨタ自動車株式会社から引用
おすすめオプションの2つ目はデジタルインナーミラーです。これは後部ガラス部分に設置されたカメラで撮影した映像をインナーミラー(バックミラー)に投影することで、従来のミラーでは写せなかった後方の死角を少なくするメリットがあります。
最初は慣れ親しんだミラーと見え方が違うため、気持ち悪いというレビューをされる方も多いですが1ヶ月ほど運転すれば慣れますし車線変更などの際に死角が減るので確実に運転がしやすくなります。
(それでも慣れない場合や、後部座席の子供の顔をチェックしたい場合はミラーモードにも変更ができます)
約4.4万円のメーカーオプションでリセールの際の評価も期待されるため、つけておくことをおすすめします。
パフォーマンスダンパー
ヤマハ発動機株式会社から引用
パフォーマンスダンパーは乗り心地とドライバビリティを高めるディーラーオプションで、NX450h+・NX350h・NX350Fに約12万円で用意されています。効果を体感しやすいので購入資金に余裕がある人にはおすすめです。
(ただし、パフォーマンスダンパーは個人間売買でない限りリセールには全く影響しないオプションになることに注意が必要です)
パフォーマンスダンパーとはヤマハ発動機が開発したオイルダンパーでボディに発生する微振動を吸収することで上質な乗り心地やカーブや高速道路などのジョイントを走行する際の安定性にも寄与します。
鈍感な筆者でも感じられる効果がありますが、気になるものの眉唾で不安という方はディーラーオプションなので半年点検などの際に取り付けして違いを比べてみると満足度が高くなると思います。
参考記事:【体験記】パフォーマンスダンパーの実感できる効果とは?
レクサスNXの乗り出し価格
NX350h version L(2WD)の乗り出し価格
トヨタ自動車株式会社から引用
売れ筋グレードと言われているレクサスNX350 version Lにメーカーオプションである『ムーンルーフ』、『レクサスチームメイト』、『デジタルインナーミラー』、『ドライブレコーダー』を追加した見積もりです。NX350 version Lの乗り出しとしては約650万円〜660万円でみておくと良いでしょう。
上記の見積もりにはフロアマット(約10万円)、ボディーコーティング(15-20万円)などは追加されていません。理由としてこの2つのディーラーオプションは比較的高額のためです。この2つについては社外品を自分で購入することで10-20万円程度コスト削減ができます。
面倒なことは全てディーラーに任せて手間をなくしたい、レクサスエンブレムのついたフロアマットが欲しいという方以外は、社外品を検討することをおすすめします。
(レクサスは基本的に値引きをしないため、購入資金に制約のある方にはおすすめの方法です)
NX350h F SPORT(2WD)の乗り出し価格
トヨタ自動車株式会社から引用
レクサスハイブリッドの上質な乗り心地、スポーティーなハンドリング、リセールの3観点で最もよくバランスが取れているレクサスNX350h F SPORTにメーカーオプションである『ムーンルーフ』、『レクサスチームメイト』、『デジタルインナーミラー』、『ドライブレコーダー』を追加した見積もりです。NX350h F SPORTの乗り出しとしては約670万円〜680万円でみておくと良いでしょう。
上記の見積もりにはフロアマット(約10万円)、ボディーコーティング(15-20万円)などは追加されていません。理由としてこの2つのディーラーオプションは比較的高額のためです。この2つについては社外品を自分で購入することで10-20万円程度コスト削減ができます。
私はこちらの年次改良モデルとNX 250 version Lに試乗しましたが、NX350h F SPORTは街乗りでは通常のハイブリッドでありがちなエンジンが始動したタイミングもわからないくらいの静粛性と速めのコーナーでも不安を感じさせないスポーティーな乗り心地でした。
NX 350h F SPORTは普段の街乗りでゆったり上質に、休日の高速道路や峠ではスポーティーに走るというメリハリある使い方ができるお買い得なモデルと言えるでしょう。
NX250 version L(2WD)の乗り出し価格
トヨタ自動車株式会社から引用
なお、レギュラーガソリンモデルのNX250 version Lの乗り出し価格は約600万円〜610万円となっています。NX250 version Lは自然吸気2.5Lレギュラーガソリン+8速ATモデルで車両重量も軽く心地よくステップ変速しているコンベンショナルモデルの楽しみを味わいたい方にはおすすめです。
※上記見積もりにはフロアマット(約10万円)、ボディーコーティング(15-20万円)などは追加されていません。理由としてこの2つのディーラーオプションは高額なので、社外品を自分で購入すれば10-20万円程度コスト削減ができます。
NX350 F SPORT(4WD)の乗り出し価格
トヨタ自動車株式会社から引用
レクサスNXシリーズで最もパワフルで走りが楽しめる、新開発2.4Lターボを採用したNX350F SPORTの乗り出し価格は670万円〜700万円となっています。
レクサスNX350Fは279馬力、430N・mという力強いエンジンと、走行状況に合わせてトルクを前後配分するダイナミックトルクコントロールAWD、さらにはNavi・AI-AVSのソレノイド式可変ダンパーでナビ情報を元にサスペンションを最適化する機能など走りにこだわったグレードです。
(NX350 F SPORTは全て4WDのグレード設定となっています)
ただし、スポーティーでSUVとは思えないコーナリングを味わえる一方で、少し硬さが気になる部分もありますので、家族など常に同乗者がいる人は事前に試乗することをおすすめします。
NX450h+ version L(4WD)の乗り出し価格
トヨタ自動車株式会社から引用
NX 450h+はレクサスブランドとして初となる新開発プラグインハイブリッドシステムが搭載された、最も電気自動車に近い先進的なフィーリングのモデルです。NX450h+ version Lの乗り出し価格は760万円〜780万円となっています。
(なお、NX450h+ version Lは全て4WDのグレード設定となっています。)
イメージとしてはレクサスNX350h version Lよりも100万円ほど高い金額感となります。
またバッテリーの重量が重く標準モデルで2トンを超えているため立体駐車場では車重制限に引っかかる可能性もあるため注意が必要です。
ただし、自宅への給電機能や再生エネルギー電力など諸条件はありますが、直近のZEV車両購入補助金を勘案するとNX 350h FSPORTよりも総額が安くなる可能性があるので、ZEV車両購入補助金の上乗せ対象になる方は、NX 350h+のモデルよりもこちらを選ぶのもありでしょう。
ただし、ZEV車両購入補助金は4年間未満の売却だと一部返金が必要だったり、リセールバリューが若干悪くなる可能性があるのでリセールバリュー重視の方は注意が必要です。
NX450h+ F SPORT(4WD)の乗り出し価格
トヨタ自動車株式会社から引用
NX 450h+はレクサスブランドとして初となる新開発プラグインハイブリッドシステムが搭載されており、最も電気自動車に近い先進的なフィーリングのモデルです。NX450h+ F SPORTの乗り出し価格は780万円〜800万円となっています。
(なお、NX450h+ F SPORTは全て4WDのグレード設定となっています。)
新型レクサスRXも狙えるレベルの高額の見積もりとなりますが、NX 450h+ F SPORTはF SPORTモデルながら三眼LEDが標準搭載など、NX 350h F SPORTよりも装備が充実している点、EVモードで走行できる距離が87kmと比較的長く日本の一般的な利用シーンでは電気自動車のように使える点が評価ポイントです。
自宅への給電機能や再生エネルギー電力など諸条件はありますが、直近のZEV車両購入補助金を勘案するとNX 350h FSPORTよりも総額が安くなる可能性があるので、ZEV車両購入補助金の上乗せ対象になる方は、NX 350h+のモデルよりもこちらを選ぶのもありでしょう。
ただし、ZEV車両購入補助金は4年間未満の売却だと一部返金が必要だったり、リセールバリューが若干悪くなる可能性があるのでリセールバリュー重視の方は注意が必要です。
レクサスNXの最新納期
2024年3月1日時点に注文した場合の納期は、年次改良モデルの発表後の2024年5月ごろとなっています。ガソリン・ハイブリッド・PHEVグレードは2.5ヶ月から3.5ヶ月が工場出荷目安となります。ガソリン・PHEVグレードの方がやや早い傾向ですので、このグレードであれば今から注文すると2024年6月ごろの納車になる可能性が濃厚です。
なお普通車の場合、相当に早く乗りたいという事情がない場合は、12月納車より翌年1月納車の方がメリットがあります。というのも中古車では年式が重視されるポイントなので、たった1ヶ月でリセールが10万円以上違うということもざらにあります。
(この部分は、中古車を流通させるためには型化された情報が必要なので致し方ない部分とは思いますが)
※レクサス工場出荷目安
レクサスNXの最終評価
funmobiではコスト・機能・デザインのバランスによって評価をしています。
新型NXはベースグレードで本体価格455万円とコストパフォーマンスのよい価格設定ですが、『ナビが3年しか使えない』、『9.8インチディスプレイ』、『HUD非搭載』、『ヘッドライトが単眼LED』という設定に注意が必要です。毎日目に触れる部分でベースグレードと上級グレードを差別化するのは戦略的にうまいなと思いますが。
(とはいえ高性能のシャシーとレクサスの世界観を味わえるので、上記が気にならなければ良い選択といえます)
レクサスの世界観と静粛性・動力性能・品質の最も良いバランスを選びたい方はNX350h version Lが最もおすすめです。このグレードは617万円スタートとなっているので、レクサスのおもてなしが好きな方やレクサスNXのデザインが好きな方にとっては最良の選択となるでしょう。
個人的にはレクサスのおもてなしやNXのデザインや3年間のオイル交換費用などを含んだ価格という隠れたコスパの良さはとても好きなところです。
ただ、TNGA-Kの剛性を強化した分の振動特性がやや気になる、ランフラットタイヤ独特の硬さの捌き方に慣れていない、エンジン始動時・加速時の静粛性がもう少し欲しいという部分があり、高級車としては星4つという評価になります。
(2024年の年次改良で剛性の調整をしているので、メーカーとしても気になっていると思われます。マイナーチェンジがあれば星5つになるかもしれません)