2020年1月にフルモデルチェンジした新型ハスラーは、軽自動車SUVの中で乗り心地・性能・コストパフォーマンスで最良の1台といえます。
今回は新型ハスラーの魅力からグレードの選び方をオーナー目線でわかりやすく解説していきます。
新型ハスラーとは
スズキ株式会社より引用
スズキの軽自動車で大人気モデルとなっている『ハスラー』は、軽SUVという新たなジャンルを切り拓いてきたクルマです。初代は2014年にデビューし、2020年には初代のイメージを残しながら安全機能や走行性能を大幅に強化したフルモデルチェンジをしています。
運転の苦手な方でも安心できる取り回しやすいコンパクトなサイズながら、どこか親しみやすい可愛らしい外見と角ばったSUVテイストが見事に融合されており軽自動車を感じさせない立派なデザインが特徴です。
さらに新型ハスラーは軽量のボディとISGと呼ばれるマイルドハイブリッドを組み合わせており、燃費と走行性能を兼ね備えたモデルとなっています。
今時の軽自動車らしく安全装備がとても充実しており、衝突被害を軽減するデュアルカメラブレーキサポートからバックカメラ、オプションの360°モニターも用意しているので、新型ハスラーは老若男女問わずファーストカーとして愛用できるクルマです。
新型ハスラーはこんな方におすすめ
ハスラーは遊び心のあるデザインで、年齢関係なく男性でも女性でも乗りやすいことが特徴です。特に以下のようなクルマを選びたい方にとってはベストな選択肢と言えるでしょう。
- 角ばったSUVのデザインが好きな方
- 取り回しが良くセンスの良い車が欲しい方
- コストと安全装備、走行性能のバランスが良いクルマが欲しい方
- 愛車はこだわりを持って選びたいという方
新型ハスラーの外装・内装デザイン
新型ハスラーの外装デザイン
スズキ株式会社より引用
新型ハスラーでは、角ばったボディ形状とおしゃれで可愛らしいデザインを両立しており、アウトドアテイストの好きな方にはたまらない1台といえるでしょう。
また、ボディカラーもモノトーンカラーから複数色の組み合わせが選べる2トーンからまで用意しており、他の人とは被りにくい自分らしい色を選べるのも特徴です。
スズキ株式会社から引用
新型ハスラーの内装デザイン
スズキ株式会社から引用
スズキハスラーは室内空間のスペース効率も良く、さらに開放感のある大きな窓もあるので大人4人で乗車しても狭さを感じさせない乗車スペースが確保されています。
内装についても運転席にはタフなギア感を感じさせるメーター・ナビ・収納の縁取りデザインが用意されており、普段使いから休みの日のおでかけまで毎日がワクワクするようなデザインが特徴となっています。
加えて、限られたスペースを効率よく活用できる収納が工夫されているので、後部座席のシートを少し前に出せばアウトドアの用品を積み込んだり、子育て世代のベビーカーを縦置き・横置きすることも可能です。
スズキ株式会社から引用
新型ハスラーのサイズ
ハスラーは軽自動車の中で屋根がやや高いハイトワゴンに分類されており、走行安定性とサイズのバランスが取れているモデルといえます。具体的なサイズは以下の通りです。
- 全長:3,395mm
- 全幅:1,475mm
- 全高:1,680mm
- 重量:840kg〜890kg
またスズキの特徴としてHEARTECTと呼ばれる軽量プラットフォームが採用されており、車両の基本性能と軽量化を両立しているため、ハスラーはコンパクトで軽快感のある運転を楽しむことができます。
スズキ株式会社から引用
新型ハスラーのグレード
ハスラーは大きく3つの軸でグレードが構成されています。
忙しい方向けに、先に結論を書くと以下のような選び方をすると良いでしょう。
- コスパ良く乗りたい方はHYBRID G、UVカットなど快適な装備が欲しい方はHYBRID XまたはJ STYLE Ⅱ
- グレードを選んだ後に、高速道路や多人数乗車が多い方はターボ、雪国の方はさらに追加で4WDモデルを選択する。
- リセールと実用性のバランスが良いので、多くの方はHYBRID XターボまたはJ STYLE Ⅱターボの2WDを選ぶことをお勧めします
具体的なメリット・デメリット、それを踏まえた選び方が気になる人に向けて、詳細の検討軸について説明をしていきます。
グレードの選び方の軸①『基本モデルと上級モデル』
画像は『J STYLE Ⅱ』スズキ株式会社から引用
ハスラーはHYBRID Gの安全装備の非搭載モデルを除き、全車に安全装備のスズキセーフティサポート、高速道路で使える全車速追従アダプティブクルーズコントロールが搭載されており、エントリーグレードでも満足度の高い仕様となっていることが特徴です。
コストと機能のバランスが良いコストパフォーマンスでいうと、LEDヘッドライトやUVカットガラスが装備されているHYBRID Xのグレードをベースに検討すると良いでしょう。
グレード | 本体価格(税別) | 主な特徴 |
---|---|---|
HYBRID G | 138万円〜 | ベースグレード |
HYBRID X | 153万円〜 | HYBRID Xの装備に加えて以下が追加されており 快適性が向上されていることが特徴です。 ・アルミホイール ・LEDヘッドライト ・UVカットガラス ・USB電源、内装テーブルなど |
J STYLE Ⅱ | 162万円〜 | HYBRID Xの装備に加えて以下が追加されており アウトドアテイストと高級感のある内外装が特徴です。 ・メッキドアハンドル、ルーフレール ・専用メッキグリル、エンブレムバッジ ・レザー調の内装など |
グレードの選び方の軸②『通常エンジン(NAモデル)とターボモデル』
エンジン種別 | 差額 | 特徴 |
---|---|---|
NA(通常モデル) | ー | ・街中での燃費の良さ ・ターボモデルよりも2.4km/lほど燃費が良い |
ターボ | NAモデルに追加で約10万円 | ・高速道路でも余裕のある走り ・NAモデルよりもトルクと馬力が強化 (出だしの加速感と高速道路などでの速度の伸びが良い) |
スズキハスラーはエンジンとISGと呼ばれるモーターが搭載されたマイルドハイブリッドモデルとなっています。
ターボモデルを選択するとエンジンの出力に加えて、モーターの出力も強化されているため、コンパクトカー並みの加速感を感じることができます。
街中での燃費の良いNA(通常モデル)と走行に余裕のあるターボの方という違いがありますが、NA(通常モデル)とターボモデルでは約10万円の差額となっているため、複数名乗車する場合や高速道路・長距離運転をするケースではターボモデルを選択することをオススメします。
グレードの選び方の軸③『2WDまたは4WD』
駆動種別 | 差額 | 特徴 |
---|---|---|
2WD | ー | ・重量が軽いので軽快感のある走り ・4WDモデルよりも2km/lほど年日が良い |
4WD | 2WDモデルに追加で約12万円 | ・前輪と後輪に駆動が伝わるので、雨や雪の路面で安定感がある ・スノーモードや急斜面で速度を抑えるヒルディセントコントロール搭載 |
ハスラーには4WDモデルのオプションも用意されています。前後に駆動が伝わる4WDの方が走行安定性が高く、雪国や雨の中の走行などのケースで効果を発揮します。
一方で車重が増加したり、燃費が悪化したりするデメリットもあるので、寒冷地にお住まいの方や毎年スノーレジャーに行く方でない限りは2WDモデルを選ぶと良いでしょう。
新型ハスラーの安全装備
スズキのハスラーには、ほぼ全てのグレードでデュアルカメラブレーキサポートと呼ばれる安全装備オプションが用意されています。フロントウィンドウに設置された2つのカメラで、歩行者や先行車を検知して衝突の可能性がある場合はアラートや衝突被害軽減ブレーキがかかります。
スズキ株式会社から引用
安全装備 | 概要 |
---|---|
衝突被害軽減ブレーキ | 前方の車両と歩行者を検知して衝突被害を軽減する機能 |
後退時ブレーキサポート | バック時に後方の障害物と衝突リスクを検知し、自動でブレーキをかける機能 |
誤発進抑制機能(前後) | アクセルの踏み間違い時に、最長で5秒間エンジン出力を落とし急発進を抑制する機能 |
車線逸脱抑制機能 | カメラが車線を検知し、車線を逸脱しそうな場合はアラートやステアリング操作の支援をしてくれる機能 |
ふらつき警報機能 | 疲労時の車両のふらつきを検知し、アラートで注意を促す機能 |
標識認識機能 | 速度制限や一時停止などの標識をカメラが検知し、メーター内に表示する機能 |
全車速アダプティブクルーズコントロール | 高速道路などでカメラが全車を検知し、車間と速度をコントロールする機能 自動車専用道路での長距離運転の疲労を軽減 |
先行車発進お知らせ機能 | 信号待ちなどで前の車の発進に気づかなかった場合、アラートなどでお知らせする機能 |
ハイビームアシスト | ハイビーム走行中に、対向車や周囲の環境に応じて自動でロービームに切り替えてくれる機能 |
【オプション】全方位モニター用カメラ | 車の前後左右に搭載されたカメラを使って、車を上から見上げたように360°の映像を映してくれる機能 |
安全装備はあくまでもドライバーの支援を目的としているため、機能には限界がありますので機能に頼った運転はしないようにしましょう。(参考:スズキハスラー安全装備)
以上のように、少し前には高級車にしか搭載されていなかったような安全機能が多数搭載されており、乗用車からのダウン
イジングを検討されている方も安心して購入できると言えるでしょう。
また、リアの4つの超音波センサーや、メーカーオプションのナビに付属する全方位モニター用カメラも用意されており、運転に不慣れな方でも安心して駐車できることが特徴です。
(ただし、前方の超音波センサーはディーラーでのオプションになるため、オプションをつけない場合は前方向の障害物に擦ってしまわないように注意が必要です)
新型ハスラーの走行性能
スズキ株式会社から引用
ハスラーは軽量化されたプラットフォームであるHEARTECTに加えて、ISGと呼ばれるマイルドハイブリッドが搭載されています。そのため、他の軽自動車とは異なり、モーターアシストによる出だしの軽快さが特徴です。
ただ、購入を躊躇うレベルではないものの、丁寧に運転をしている人など一部のユーザーにとっては新型ハスラーのISGの癖が気になる部分もあります。詳細はこちらの記事にまとめていますのでチェックしてみてください。
スズキ株式会社から引用
加えて、最近よくあるSUV風のデザインではなく、アウトドアシーンで使える最低地上高180mm、荒れた路面でも余裕を持って走れるアプローチアングル、デバーチャーアングルを確保しています。
軽自動車でも走行性能にこだわりたいという方には、新型ハスラーを候補に挙げて検討をすることをおすすめします。
新型ハスラーのおすすめオプション
新型ハスラーを購入するにあたって、おすすめのオプションを紹介します。
全方位モニター付きメモリーナビゲーション
スズキ株式会社から引用
9インチの大型ディスプレイ・ナビと、車を上から眺めたようにディスプレイに投影する全方位モニターがセットになったメーカーオプションです。約18万円で搭載できるメーカーオプションとなっており、社外ナビ購入の費用や車を擦ってしまった際の修理費を考えるとコストパフォーマンスが良いオプションと言えるでしょう。
※この装備はメーカーオプションのため、注文時につける必要があるため忘れないように注意が必要です。
ETC車載器
スズキ株式会社から引用
ETC車載器は事前にETCカードを挿入することで、高速道路の決済を自動化するオプションです。高速道路での待ち時間が減るだけではなく、ETC優遇の料金なども適用されますので高速に乗る可能性がある方は必須と言えるでしょう。
(オプション価格としては約2万円です)
また、ETCについては2万円ほど高いETC2.0というものがあります。道路情報や特定道路での割引追加などのメリットがありますが、メリットを受けられる条件がかなり限られているため、特段のこだわりがない場合は通常のETCがコスパ面でもおすすめです。
ハスラーのフロントエンブレム
スズキ株式会社から引用
スズキの新型ハスラーを選ぶ方は、おしゃれな外見が好きになって購入する方が多いのではないでしょうか。フロントエンブレムはハスラーのエンブレムがエンジンフードの前面に搭載されます。機能的には効果がありませんが、8,000円でハスラーをより個性的でおしゃれにするオプションのため、こだわりのある方にはおすすめです。
新型ハスラーの乗り出し価格
スズキ株式会社から引用
お勧めグレードである新型ハスラーのHYBRID Xターボ 2WDモデルにオプションで『メーカーオプションのナビゲーション、ETCカード、フロアカーペット、フロントエンブレム』をつけた見積もりの場合、乗り出し価格で203万円(税込)となります。
上記は割引なしの金額ですので本体費用から約5%、ディーラーオプションから15%程度の値引きができれば乗り出し価格として190万円台での購入が可能になるでしょう。
新型ハスラーの最終評価
funmobiではコスト・機能・デザインのバランスによって最終評価をしています。
新型ハスラーは150万円台から購入できるコストパフォーマンス良さに加えて、ISGと呼ばれるモーターによるハイブリッド、デュアルカメラによる安全装備、サイド・カーテンエアバッグが搭載されているなど安全性も高い1台となっています。さらに他の軽自動車とは違うユニークなデザインがあなたのカーライフを充実させてくれるでしょう。
そのため、評価としてはコストと機能・デザインのバランスが最も良い星5つとなっています。
新型ハスラーの外見が好きな方は、Xグレード以上の2WDモデルを中心に購入することをオススメします。